八拾壱

コモの製作者、わら細工職人 安田さんのこと



当店のコモは、岐阜県大垣市の安田政敏さんに作っていただきました。わら細工の保存伝承活動を続ける情熱の持ち主で 時間をかけ納得がいくまで製作を続ける方です。サイズも型も一つ一つ相談に乗ってくださり、我々のわがままをたっぷりときいてもらいました。
ちなみにコモは、ふご、つぐら、、岐阜県美濃地方ではいずみとも呼びます。

       わらに関わる先人の知恵
         1. 手に入りやすい
         2. 軽い
         3. 加工しやすい
         4. 断熱性がある
         5. 通気性がある
         6. 柔軟性がある
         7. 吸湿調整性がある
         8. 化学物質吸収性がある
         9. 肥料になる
        10. 燃料になる
        11. 焼却灰からアルカリ成分が採れる
        12. 汚染性がない

これらの性質を巧みに利用した先人は、省エネルギー・省資源の達人だったのです。 又、我々現代人を悩ませているアトピーやアレルギーとは全く無縁の生活をしていたのです。

今ではあまり目にする事ができないからこそ是非、このわら細工作品の一部をご覧下さい。

いずれも昭和30年代まで実際に使われていたものです。



卵のつと
(ヨーロッパで日本人の知恵と絶賛されました。 今唯一、実用品として使われているのは納豆のつとです。)




虫かご
 (昔はこういう虫かごがあったのですね。)



                             

猫の寝床
(猫好きにはたまらないです
インテリアとしても使えそう・・・。)
夏涼しく、冬暖かいので猫が好んで入ります





わらじ
(今で言うツートンカラーですね。)
 




雪靴
(雪国が目に浮かびそう・・・。)




  
円座
(夏なんか特に良いですね。)





花器台
(こういう素朴な花器台を使うと花も生きるでしょうね。)





蓑・みの
(当時の大垣市の特産品だった蓑は、現在安田氏の父上が最後の作り手です。
今、その技能を引き継ぐため日夜、練習中とのことです。)





びく
(芋、野菜などを入れ天秤棒でかついで運んでいました、
一輪車ができてからは姿を消すことに。)





しゃのごみ
(岐阜県大垣市の当時での呼び名、わらじと足袋を全てわらで
作ったもので山間地での作業に使用されていました。)


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浅草 すし游
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